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スタンディングワーク導入で、自宅でもオフィスでも快適に働く

スタンディングワークをしている人

テレワークやハイブリッドワークなどの浸透により、自宅で仕事をする人も多いかと思います。しかし通勤などを含めた運動の頻度が減り、デスクワーク中心の生活での運動不足や姿勢の悪化などに悩まされる人も多いのではないでしょうか。

スタンディングデスクを活用したスタンディングワークを導入すれば、これらの課題を解消することができます。今回のコラムではスタンディングワーク導入で得られるメリットについてご紹介します。
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目次

1. スタンディングワークの効果やメリット6つ

立ちながら談笑する女性3人デスクワークは椅子に座って行うのが一般的です。しかし、座りっぱなしの状態は運動不足以外にも腰痛や肩こりなどの原因になる可能性も。そこで立って作業を行うスタンディングワークを取り入れることで、次のような効果やメリットが期待できます。

1-1. 座りっぱなしが体に与える悪影響を緩和できる

京都府立医科大学大学院医学研究科が行った研究によれば、1日の座っている時間が長い人ほど血行不良や代謝の低下により死亡リスクも高くなり、日中の座位時間が2時間増えるごとに、死亡リスクは 15%増加することが認められたそうです。 これらのリスクは余暇時間に運動を取り入れたとしても完全には解消されないとのこと。車や飛行機などの狭い座席に長く座っていると発症リスクがある「エコノミークラス症候群」もそのひとつです。

参考:厚生労働省 エコノミークラス症候群の予防のために
参考:京都府立医科大学 日本多施設共同コーホート研究事務局(座っている時間が長いほど死亡リスクが増加する)

つまり、運動の有無に関わらず「座っている時間が長い」という状態が、体にとって大きな負担になってしまうのです。
スタンディングワークを導入することで座っている時間が減少し、こうした座りっぱなしが体に与える悪影響の緩和が期待できます。

1-2. 座ったり立ったりすることで、気分転換ができる

スタンディングワークでは適度に座る・立つ行為を繰り返すため、同じ姿勢による負担を軽減し、気分的なリフレッシュにも繋げることができます。また立ち上がることで運動不足が解消され、血行促進などの健康効果も期待できるでしょう。

1-3. 適度な緊張感をもたらし集中力が増す

座ったままのデスクワークに「立つ」という要素を加えることで、適度な緊張感を与え集中力が増すと考えられています。一方で長時間立ったままの作業は足腰やふくらはぎに負担を与えてしまうため、着席と起立を交互に取り入れるといいでしょう。

1-4. 自然と姿勢がよくなり肩こり・腰痛の解消につながる

長時間デスクワークを行っていると、肩こり・猫背・腰痛などに陥りがちです。スタンディングワークでは、立つことで猫背が解消され、自然と正しい姿勢に近しい状態となります。
これにより肩や腰への負担が軽減されるため、肩こり・腰痛解消にも効果的です。

1-5. 座りっぱなしで仕事をするよりもカロリー消費を促す

立ったまま作業を行うことで、座ったままの状態よりもカロリー消費を促しやすくなります。ただ、立っているだけでは座っているときと消費カロリーはほとんど変わらないため、定期的な屈伸やストレッチなど軽い運動を意識することが大切です。

「立位姿勢で過ごすことは1時間あたり0.15kcal座位姿勢よりも消費カロリーが多い」との研究結果もあります。1日の座位時間を6時間とした場合、65kgの人がこの6時間を立位に変えることで54kcal余分に消費できる計算になります。すなわち、食事摂取量が変わらないと仮定した場合、1年で2.5kg、4年で10kgの減量が可能になるのです。

参考:Stand up. It could help you lose weight.(European Society of Cardiology 2018.1.31)

1-6. 時間を有効活用できる

立ったままの作業は座っているときよりも疲労感を感じやすくなります。そのため作業時間を決める等の工夫を加えることで、だらだら仕事をしてしまうなど無駄を減らし、時間を効率的に使えるようになるでしょう。

2. スタンディングワーク導入のデメリット

必要に応じて座る・立つ行為を使い分ければ、スタンディングワークに目立ったデメリットはありません。導入前後の注意点としてあげられるポイントは次のとおりです。

2-1. 長時間の集中作業には向かない

長時間のスタンディングワークは足腰やふくらはぎに疲労が蓄積し、集中力が乱れやすくなるため、スタンディングのみで業務を行うのはおすすめできません。適度なタイミングで座る・立つ行為を使い分けることが、スタンディングワーク活用のポイントです。

2-2. 導入時のコストがかかる

スタンディングワークを導入するためには、スタンディングデスクをはじめとする設備の導入コストが必要です。スタンディングデスクには高さが固定のものや、手動・ガス圧昇降式・電動のいずれかで昇降調整できるものなど、いくつかの種類があり価格も異なります。

3. スタンディングワークの取り入れ方

スタンディングデスクで仕事をする男性

社員の健康サポートにもつながるスタンディングワークを日常業務に取り入れるには、大きく分けて2つの方法があります。適切な利用時間から具体的にスタンディングワークを取り入れる方法を詳しく説明します。

3-1. スタンディングワークの適切な利用時間とは

3-1-1. 立ち上がる頻度は30分~1時間に1回

『1. スタンディングワークの効果やメリット6つ』でも述べましたが、座りっぱなしによる健康への悪影響は無視できないほど大きなものになります。スタンディングワークを利用してそのリスクを軽減するためには、座りっぱなしを定期的に中断して体を動かすことが大切です。昇降式のスタンディングデスクが用意できれば、30分~1時間に1回デスクの高さを上げ、立ち上がって伸びをしたりつま先立ち運動をしたりして少し体を動かすだけでも大きな効果があると言われています。高さが固定のスタンディングデスクであれば、通常の座って使用するデスクでの業務を数時間ごとに切り上げ、30分ほどスタンディングワークでの業務をしてからまた通常のデスクに戻る、という利用の仕方も良いかもしれません。

参考:東京都北区公式ホームページ(「座りすぎ」ていませんか)

3-1-2. 一日の内の数時間をスタンディングワークに充てる

一日の内の座位時間ごとの死亡リスクを調べた研究では、トータルの座位時間が4時間未満の人を1とした時に、4時間以上8時間未満の人は1.02倍、8時間以上11時間未満の人は1.15倍、11時間以上の人は4時間未満の人に比べて1.4倍の死亡リスクがあることがわかっています。例えば1日11時間以上デスクワークで仕事をしている場合は、その内3~4時間程度をスタンディングワークを利用して座位時間を8時間未満にすることで、座りっぱなしによる死亡リスクを減少できるかもしれません。とはいっても、一日の内数時間立ちっぱなしで業務をする必要があるわけではなく、3-1-1.でも述べたように、ある程度の時間ごとに立って業務をする時間を組み込み、トータルでの座位時間を減らしていく、という試みが大切になってきます。

参考:JAMA Nerwork(Sitting Time and All-Cause Mortality Risk in 222 497 Australian Adults)

3-2. オフィスや自宅でスタンディングワークを取り入れる方法

3-2-1. オフィス内にスタンディングデスクを一部導入し、業務に応じて利用する

スタンディングワークを日常業務に取り入れるには、座る・立つ行為を必要に応じて使い分けられる環境を構築しなければなりません。オフィス内の一部にスタンディングデスクを導入し、業務に応じて利用できるようにするのがもっともスムーズな方法です。オフィスのスペースや予算が許すのであれば、スタンディングデスクのランクを上げたり、導入台数を増やすことなども検討してみるといいでしょう。

3-2-2. 会議室にスタンディングデスクを置き、会議の効率化・短時間化をはかる

時間をより有効に活用するため、複数人が意見を交わす会議室にスタンディングデスクを置くという方法も1つのやり方です。座りながら会議をおこなうと楽な姿勢を保てるため自然と会議が長引いてしまうところを、スタンディングデスクを取り入れることで、参加者に適度な緊張感が生まれ、会議の効率化・短時間化が期待できます。

3-2-3. 自宅にもスタンディングデスクを導入し、慢性的な運動不足を予防する

テレワークやハイブリッドワークを採用しているのであれば、自宅にもスタンディングデスクを設置することで、社員の運動不足解消に貢献できます。スタンディングワークは健康リスクの軽減につながるため、健康経営の取り組みとして採用するのも良いでしょう。

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4. スタンディングデスクの種類と選び方

電動スタンディングデスクとディスプレイモニター

スタンディングデスクには、固定式・昇降式などいくつかの種類があります。選ぶ種類によって特徴や価格なども異なるため、目的や用途に応じて選ぶことが大切です。ここからスタンディングデスクの種類と選び方についてご紹介します。

例えば身長160㎝の人がスタンディングデスクを使用する際、キーボード作業をおこなう場合は天板の高さが97㎝程度の高さが適しているとされています。一方180㎝の人の場合は110㎝程度の高さが適しているとされています。使う人の身長によって適した高さがあることを留意しておきましょう。

参考:MATSU BLOG(スタンディングデスクの高さは何センチがいい?適切な姿勢と一緒にあわせて解説)

4-1. 高さが固定のもの

昇降機能はなく、最初から高さが固定されているタイプです。シンプルな設計になっているため、高さ調整ができるものと比べて低価格な点が魅力となります。会議室で複数人が同時に使用する場合など、個別に高さを調整する必要がない環境であれば、高さが固定されたものでも、十分にスタンディングワークを取り入れることができるでしょう。また、必ずしもデスクタイプのものでなくとも、キャビネット上に天板を設置したようなタイプのものでスタンディングデスクの代わりとして利用することも可能です。

4-2. 高さの調節が手動で可能なもの

手動で天板の高さを調整できるタイプです。自分の身長に合わせた高さに設定できるため、首や腰などに余計な負担がかからず業務に集中しやすくなります。スタンディングワーク専用のエリアなどを設け、必要に応じて個別に作業を行う場合などに最適です。

4-3. 高さの調節が電動で可能なもの

天板の高さ調整がスイッチで調整できる電動タイプです。製品によっては、高さのデジタル表示やアラームなど、多彩な機能が盛り込まれています。高性能な製品になれば、スマートフォンで高さを変更できるといった機能もあるほどです。スタンディングデスクとしてフラグシップ製品に位置づけられているため、幅広い機能性がある分、本体価格は高くなります。

5. おすすめのスタンディングデスク3選

スタンディングデスクを取り扱うメーカーは数多くありますが、その中でもおすすめのメーカー&製品を3つご紹介します。

5-1. ハーマンミラー「アンビット」

アンビットは、アーロンチェアなどで有名なハーマンミラー社が提供しているスタンディングデスクです。スタンディングワークに必要な環境をサポートし、あらゆる空間に調和するよう設計されています。さまざまなオプションを活用することで、自分好みなワークスペースの構築が可能です。

参考:ハーマンミラー(アンビットワークプレイスソリューション)

5-2. オカムラ製作所「スイフト」

Swift(スイフト)は、オフィスワークに新しい働き方を提供することをコンセプトとして、オカムラ製作所で開発された上下昇降デスクです。インジケーター付きでスムーズな昇降(高さ調整)ができ、デスクのエッジは角のないスムースフォルムエッジを採用。さらに障害物に当たれば自動的に戻るセーフティリバース機能なども搭載されています。

参考:オカムラ製作所(Swift(スイフト))

5-3. FlexiSpot

FlexiSpotは、エルゴノミクスに基づいたオフィス家具を専門に取り扱う「Flexispot Japan社」が手掛けるスタンディングデスクです。

FlexiSpotの特徴は脚のみ、天板のみなどの購入が可能で、カスタマイズ性が高いこと。FlexiSpotの脚に市販の天板を取り付けるといったDIYもできるため、機能性のほかにデザイン性・インテリア性を追求したい方におすすめのデスクで自宅でのスタンディングワーク導入にも、取り入れやすい製品と言えるでしょう。

参考:FlexiSpot

6. まとめ

スタンディングワークの導入は業務の効率性・社員の健康リスクの改善などどちらをとってもメリットが多いと言えるでしょう。スタンディングワークの導入は業務の効率性・健康リスクの改善などどちらをとってもメリットしかありません。気分転換やモチベーションアップ、また健康維持のためにも、ぜひご自宅やオフィスでの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

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