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オフィスの音問題解決に。フォンブース導入のポイントをご紹介

個室ワークブースで仕事するビジネスウーマンのグループ

近年、Web会議の増加に伴い、オフィスにWeb会議に適した環境を新たに設けたいと考える企業が増えています。そこで注目を集めているのが、「フォンブース」です。
本記事ではフォンブースの種類や設置時の注意点、事例など、フォンブース設置に関して解説していきます。オフィスでのWeb会議について環境改善をお考えの方はぜひ参考にしてください。

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1.web会議に最適な空間、フォンブース

1-1.フォンブースは防音に優れたスペース

フォンブースはWeb会議に集中できる防音に優れた空間です。
フォンブースという名称の他に、集中ブース、ワークブース、防音ブースなどとも呼ばれます。

このスペースは、周辺の音を遮り、Web会議や集中を要する作業に理想的な環境を提供します。そのため従業員は、周囲を気にすることなく、自分のペースで作業を進めることができます。

1-2.ハイブリッドワークの普及に伴い、フォンブースへのニーズが高まった

働き方改革やコロナ禍をきっかけとしたハイブリッドワークの普及とともに、従業員はテレワークなど柔軟な働き方を選択できるようになりましたが、これによりオープンオフィスでの騒音問題や、Web会議場所不足の課題が顕著になりました。

テレワークやWeb会議が日常化する中、集中を必要とする作業やプライバシーが重要なWeb会議に適した静かな会議室の需要が高まっています。フォンブースは、このようなニーズに応え、オフィス環境を改善するための解決策として注目されています。

2.フォンブースの種類は大きく3つ

フォンブースは、それぞれ異なる特徴を持つ3つに大きく分けられます。利用目的や設置スペース、予算に加え、デザインや機能性などをポイントに選ぶとよいでしょう。

2-1.オープン型フォンブース

オープン型フォンブースは、周囲を3壁で囲まれ、1面が開放されています。このタイプは、遮音性は低めですが、個人ワークや短時間のWebミーティングに適しており、周囲とも視覚的につながりやすいため、圧迫感を出したくないときに最適です。比較的低価格のため、予算に限りがある場合や、設置場所を省スペースにおさめたいときに最適です。形状は比較的シンプルで、設置も容易なため、様々なオフィス環境に柔軟に対応できます。

2-2.セミクローズ型フォンブース

セミクローズ型フォンブースは、床と4面の壁に囲まれ、天井が開いている設計です。このタイプは、遮音性・吸音性が中程度で、Web会議や個人ワークに適しています。完全に閉じた空間よりも、必要なプライバシーを確保できるため、多目的に利用可能です。価格帯も中程度で、コストパフォーマンスに優れ、オフィスの音環境改善を実現したいときに最適です。形状も多様で、オフィスのデザインに合わせやすいです。

2-3.クローズド型フォンブース

クローズ型フォンブースは、床と4面の壁、天井も含めて完全に囲まれた最もプライベートな空間を提供します。高い遮音性・吸音性を備え、Web会議や機密性の高い商談、重要なミーティングに最適です。居室とみなされることがあるため消防法への配慮が必要ですが、機密性の高い会話をする場合には欠かせない選択肢です。価格帯は高めですが、その分、使用目的に応じた高いパフォーマンスを期待できます。形状も機能性を重視した設計が多く、オフィス内の静かな環境を確保したい場合に適しています。

3.フォンブースの導入効果

3-1.従業員がそれぞれ集中でき、生産性が向上する

フォンブースを導入するメリットの一つは、従業員が周囲の音から隔離され、集中して作業できる環境が提供されることです。Web会議の増加により、従業員が周囲の視線や音の影響を受けやすい状況が増えています。これは生産性の低下に繋がります。フォンブースは、この問題を解決するための効果的な手段と言えます。個人の作業スペースが確保されることで、周囲への音漏れを気にせず、電話会議などの業務がスムーズに行え、結果として生産性が向上します。

3-2.セキュリティが確保される

フォンブースは、プライバシーの保護とセキュリティの向上にも寄与します。オープンスペースでの会議や電話では、機密情報が漏洩するリスクが常に存在します。しかし、フォンブース内では、外部からの聞き取りが困難になるため、セキュリティ上の懸念を軽減できます。これは、特に機密性が高い情報を扱う企業や職種にとって重要な利点と言えます。

3-3.レイアウト変更に対応しやすい

フォンブースは家具としての製品も多いため、レイアウト変更やオフィス移転の際にもまた再利用することができます。建築工事でつくる会議室とは異なり、必要に応じて設置場所を変更することが可能です。オフィスのレイアウト変更や拡張が必要になった際にも、移設の工事は比較的容易で、壁際やフリースペースなど、様々な場所に設置できます。 オフィスのレイアウトや目的に合わせてスペースを有効活用することができます。

4.フォンブースの導入時に抑えておきたいポイント

フォンブースの導入時に抑えておきたいポイント

4-1.用途に合わせたフォンブースの選定

フォンブースの導入を検討する際には、その用途を明確にすることが重要です。電話会議、集中を要する作業、または静かな読書スペースとしての使用、個人での使用なのか、複数人で使用するのか、目的に応じて選択するモデルが異なります。用途を明確にすることで、最適なフォンブースのタイプとサイズを選定することができます。

4-2.遮音性能の指標

フォンブースを選ぶ上で、遮音性能は最も重要な要素の一つです。外部の騒音を遮断し、内部の音が外に漏れないようにすることで、効果的なプライバシー保護と集中環境を設計します。遮音性の高いフォンブースを選ぶことで、オフィス内の騒音問題を解決し、従業員の満足度を高めることができます。高い遮音性能のフォンブースですと30dBの製品もあり、それは耳をすませば周囲の音が聞こえる程度に静かなレベルです。

4-3.どのようなレイアウトが良いか

フォンブースの設置場所を選ぶ際には、オフィスのレイアウトと従業員の動線を考慮する必要があります。中央に設置すると、使用状況がわかりやすく、コミュニケーションが取りやすいです。壁側に設置すると動線が確保しやすく、スペースを有効活用することができます。オフィスの広さやフォンブースの種類に応じて、設置する場所を選ぶとよいでしょう。

4-4.予算に合うか

フォンブースの価格は、そのサイズ、材質、遮音性能などによって大きく異なります。1人用のものでは、50万円から100万円程度の製品が多く見られます。各種類別の目安として、オープン型は15万円〜、セミクローズド型は30万円〜、クローズ型は50万円〜のものが中心となっています。

予算内で最適な選択をするためには、初期投資だけでなく、メンテナンス費用や耐久性も考慮する必要があります。中にはサブスクで借りられる商品もありますので、長期的な視点でコストパフォーマンスの高い選択を目指しましょう。

5.フォンブースの導入事例

5-1.LOHKO(A.T.I.C )オープン型フォンブース

こちらのフォンブースは、コンパクトなサイズのため、通路の妨げにならずにレイアウトが可能です。柔らかい印象の曲線デザインが印象的で、張地の色や素材を選べ、オフィスのインテリアコーディネートの幅が広がります。扉のない、密閉された空間ではないためブースの中に座っても圧迫感が少ないです。高い遮音性は無いものの、ある程度の遮音性と集中を要する作業をサポートする環境を提供できます。

参照元:LOHKO | 製品情報_製品情報_A.T.I.C Vol.8|業務用家具-株式会社アダル(ADAL)A.T.I.C Vol.8製品サイト

5-2.SnowHut(株式会社オカムラ)セミクローズ型フォンブース

SnowHutはオープンオフィスに最適なセミクローズ型のワークブースです。このブースは、周囲を囲むパネルと吸音材で構成されており、外部の騒音や視線を遮断し、集中を促進する環境を提供することができます。特に、1200mmのコンパクトな設計により、多様なレイアウトが可能となっており、スペースの有効利用が期待できます。間に設けられた余白や窪みは、視覚的にも快適な印象を与えると同時に、ブース全体の機能性を高めています。

参照元:スノーハット | ワークブース/パネル | オフィス|製品情報|株式会社オカムラ

5-3.Mobile POD(Spiralarts & Co.)クローズド型フォンブース

Spiralarts & Co.が提供するMobile PODは、クローズド型であり、強化ガラスを使用した透明な箱型デザインが特徴です。美しい曲線を描く丸みのあるフォルムも特徴的で、インテリアと調和するデザインと高い防音性を誇ります。特に前面がガラスであるため、圧迫感を感じにくくなっています。また、カラーバリエーションの豊富さや、オリジナル家具のデザインオプションも提供し、利用者の快適性を追求しています。

参照元:防音|Mobile POD|テレワーク即ち在宅勤務向け快適な次世代型の個室 防音ルーム|モバイルポッド

5-4.その他造作タイプ型(株式会社GOOD PLACE本社)

こちらのワークブースは既製品とは異なる造作タイプで、オフィスデザインに調和した統一感のあるデザインを採用しています。動線上で一番手前に位置するブースは、広々とした空間を演出しています。デザイン性が高い一方で、ブース内の様子が外から見えやすいのが特徴です。また、高い防音性能もこのワークブースの特徴でWeb会議などに最適です。

参照元:株式会社GOOD PLACE 本社オフィス | WORKS – 実績 詳細ページ

6.まとめ

フォンブースの導入は、オフィスの音問題を解決し、従業員のプライバシーや企業の機密情報を保護する効果的な手段と言えるでしょう。

働きやすい環境を整備するためにも、自社のオフィス環境に合ったフォンブースの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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