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社員満足度アップに繋がるユニークな福利厚生をご紹介

新卒・中途社員を問わず、企業選びの重要な要素となるのが福利厚生です。優秀な人材確保をおこなうためには、充実した待遇は可能な限り整えるべきでしょう。そこで今回の記事では、各社が実施しているユニークな福利厚生をご紹介します。

 

目次

1. 福利厚生の重要性と導入

福利厚生は、人材確保の他にもさまざまなメリットを生み出します。はじめに企業にとって福利厚生とは何か、どのような役割があるのかについて解説します。

1-1. 福利厚生とは企業が従業員やその家族に対して提供する生活・健康品質の向上を目的とした取り組みの総称

福利厚生は原則として、労働の対価となる給与・賞与とは異なる待遇を指します。
福利厚生には、労働法で定められた社会保険などの「法定内福利厚生」と、企業が独自で定める「法定外福利厚生」の2種類があります。
「法定内福利厚生」は導入が義務付けられているため、企業ごとの違いはありません。そのため各企業が待遇の差別化に向けて検討するのは、後者の「法定外福利厚生」です。

1-2. 福利厚生が従業員の満足度向上につながる

従業員が会社に魅力を感じる要素は、給与や賞与だけではありません。
近年はコロナ禍を経た働き方改革もあり、働きやすさを意識する人も増えています。例えば各種手当・休暇制度・働く場所・時間の自由度などが代表的です。こうした福利厚生が充実すれば、従業員のモチベーションや満足度向上に繋げることができます。

1-3. 福利厚生が採用強化・定着率向上につながる

また人材確保・採用活動の面でも、福利厚生は強力な武器となります。
同じ仕事・給与・賞与の会社が二つあれば、求職者はより福利厚生が充実している側を選ぶでしょう。そのため手厚い福利厚生は採用活動や入社後の定着率にも大きく影響します。

1-4. ユニークな福利厚生を導入するために整備すべきポイント

自社独自のユニークな福利厚生は、従業員をはじめ社外へのブランディングにも繋がります。しかし、闇雲に導入すると思わぬ壁にぶつかる可能性もあります。まずは社内環境を整備し、綿密な計画を立てることが大切です。

1-4-1. 福利厚生の導入によって目指したい状態を明確にする

はじめに福利厚生を導入したい目的を明確にしましょう。目的を事前に決めておかなければ、せっかく導入しても形骸化してしまうリスクがあります。
その制度を導入することで、従業員にどのようなメリットがあるのか・どんな効果が期待できるのかというこう目的を明確にすれば、新設すべき制度のアイデアも自ずと見えてくるでしょう。

1-4-2. 福利厚生の導入に必要なコストを確認する

福利厚生を導入するには、コストがかかる場合が多いです。福利厚生にかかる費用は「福利厚生費」として経費に計上することが可能なため、企業にとって節税効果が期待できる一方で予想以上のコストが発生して長期的な継続が困難になるケースもあります。必要となるコストは十分に確認しておきましょう。

1-4-3. 導入の影響範囲を整理する

新しい福利厚生を導入するにあたり、影響を受ける範囲を把握しておきましょう。例えば休暇制度などを増やす場合、業務効率や稼働人員数などにも配慮しなければなりません。
その制度を導入することで、どこまで影響が出るのかをシミュレーションしておけば、スムーズに管理体制を整えることができます。
また、福利厚生の反映は全社一斉ではなく、部門ごとや職種ごとなどで区切りながら徐々に浸透させたほうが、不具合などの調整もしやすいケースもあります。

 

2. 休暇制度の充実と従業員のモチベーション向上

福利厚生の代表例が休暇制度です。休暇制度が整っていると、従業員のモチベーション向上に繋がります。一方で業務の生産性・費用対効果なども加味しなければならないためバランスが大切です。

2-1. 休暇制度が働き方に及ぼす影響

ユニークな福利厚生

有給休暇をはじめ出産休暇・育児休暇・慶弔休暇など、福利厚生として多種多様な休暇が存在します。
休暇制度は従業員のワークライフバランスを整え、従業員やその家族との時間を増やし、仕事へのモチベーションアップにとても効果的な制度です。充実した休暇制度は従業員の満足度も高まり、定着率の向上も期待できるでしょう。

2-2. 面白い休暇制度の事例

従業員がメリハリをつけて仕事に取り組めるよう、独自の休暇制度を設けている企業も少なくありません。その中から、とくに面白い休暇制度をいくつかご紹介いたします。

2-2-1. 事例1)土曜が祝日の場合は、原則として前労働日が休みになる制度

祝日が日曜日と重なった場合、翌日の月曜日が振替休日となり3連休になりますよね。ですが土曜日と祝日が重なった場合は休みが増えることもなく、「せっかくの祝日なのに」と少し損をした気分になることはありませんか?
そんな気分を払拭し、また、新しい情報やスキルを身に付けたり、リフレッシュをする時間を大切にしてメリハリのある働き方ができるよう、このような休暇制度を用意しているそうです。

参考:土曜日祝日振替特別休日(ヤフー株式会社)

2-2-2. 事例2)推し休暇

アニメ・マンガのキャラクターや声優など、自身が推ししているメンバーの誕生日やライブなどの記念日に休暇を取得できる制度。会社からお祝いとして会社から活動費が支給されるケースもあるようです。

 

3. 福利厚生で従業員のスキルアップを支援

日々の業務を遂行する中で、将来に向けスキルアップしたいという人は少なくありません。資格取得やスキルアップ支援なども注目される福利厚生のひとつです。

3-1. スキルアップに関する制度を設けることによる効果

資格の取得支援やスキルアップ支援制度を導入することで、従業員はより意欲的にスキルアップを目指せるようになります。
また資格取得後の手当などを充実させれば、さらにモチベーション高く制度を利用するようになるでしょう。従業員のスキルが向上するほど、会社にとっても優秀な人材が増えていくため、双方にとってメリットが得やすい制度です。

3-2. ユニークなスキルアップ制度の事例

実際に導入されているスキルアップ制度にも、ユニークな内容が数多くあります。
その一部をご紹介いたします。

3-2-1. 事例1)語学力アップ支援

社内で英語・韓国語などの語学講座や研修を開講し、社員は無料で受講できる制度です。また、社内試験でTOEICを受けられる機会があり、こちらも費用は会社負担で利用できるという制度もあるそうです。

3-2-2. 事例2)ジブングロースハッカー制度

freee株式会社が実施している自己研鑽のための支援制度。「自分をHackする」というコンセプトで導入されたそうです。業務に直接関わること、または将来的に会社へ還元できることであれば、セミナー参加などの費用を5万円/年まで支援が受けられます。

参考:ジブングロースハッカー制度(資格やスキル取得支援)(freee株式会社)

 

4. 産休や育休に関する制度によるキャリア支援と職場環境改善

産前産後休暇や育児休暇は、家庭を持つ従業員にとって重要な福利厚生です。子育て世帯を応援できる体制を整えれば、従業員の定着率はもちろん社外へのブランディングポイントにもなるでしょう。

4-1. 産休や育休に関する福利厚生の重要性

出産や育児は「キャリアを継続したい」という方にとって大きな課題です。近年は少子高齢化や深刻な人材不足の背景もあり、出産や育児に対する支援強化を検討する企業は少なくありません。そのため各社では休暇制度のほか、社内託児所を設けるなど多彩な制度が導入されています。

4-2 珍しい子育て支援制度の事例

同じ子育て支援でも、その内容は企業によってさまざまです。ここから数多くある子育て支援制度の中でも、とくに珍しい制度をいくつかご紹介します。

4-2-1. 事例1)育休取得者の業務を引き継ぐ者に手当を支給

株式会社GOOD PLACEが新設した育休取得推進制度です。育休を取得者の業務を引き継いだ人に、最大10万円/月が最長6カ月間にわたって支給されます。この制度により業務を引き継ぐ側にもメリットが生まれ、育休取得の心理的なハードルを下げる効果が期待できます。

参考:育休取得促進を目指した新たな育児支援制度を導入

4-2-2. 事例2)社員食堂を従業員の子どもに開放

多様な環境で働く従業員のために導入された子育て支援制度です。従業員の子どもに社員食堂を開放し、働きながらでも育児がしやすい環境を提供。子どもたちはそこで宿題をしたり遊んだりしながら、親の退社時刻まで過ごすそうです。これにより従業員も安心して仕事に打ち込めるようになったそうです。

参考:社員食堂を従業員の子どもに開放、身近な環境で安心して仕事ができる(株式会社小保木製作所)(厚生労働省)

 

5. コストを抑えて実施できる福利厚生のアイデア

新しい福利厚生を導入したいが、あまり多くの予算を割けない。しかし待遇を見直して働きやすさを追求していきたいという会社も少なくないでしょう。

福利厚生を充実させるにはコストは必要になるものが多いですが、工夫次第で低コストでも実施できる制度はあります。

5-1. 導入コストが抑えられる福利厚生の事例

低コストで実施できる具体的な福利厚生をご紹介します。
明日からでも導入できる内容ですので、ぜひ検討してみてください。

5-1-1. 事例1)昼寝制度

就業時間とは別に30分までの仮眠時間を設け、業務パフォーマンスを向上させる制度。通称「パワーナップ制度」と呼ばれ、元々は生産性アップを目的に導入されたそうです。さらに専用の仮眠室やソファなどを設置することで、より上質な仮眠が取れるようになります。

参考:三菱地所が導入した仮眠制度。15分から30分の仮眠はこんなに集中力が回復する(株式会社メディアジーン)

5-1-2. 事例2)花粉症手当

花粉症による生産性低下を解消するために導入されたユニークな制度です。花粉症による診療・処方箋の費用を会社に全額負担してくれるそうです。

1回の診療につき5000円までの上限はありますが、回数に制限はありません。さらに高級ティッシュや高級マスク・目薬なども現物支給されるという、花粉症の方にはとても嬉しい制度です。

参考:「花粉症手当」を導入して、どうなった? 病院代や高級ティッシュなどを支給(アイティメディア株式会社「ITmedia ビジネスオンライン」)

5-2. 福利厚生に利用できる補助金や助成金の制度

介護や育児などで福利厚生を整える企業に対して、国が補助金や助成金を支給しています。制度内容は年度により変動しますが、基本的には従業員に育休や介護休暇を取得させた場合などに、一定金額が支給されるといった内容です。

支給条件は申請する補助金によって異なるので、産休・育休・介護休暇などの取得希望者がいる場合は1度チェックしてみてはいかがでしょうか。

参考:事業主の方への給付金のご案内(厚生労働省)

 

6. まとめ

従業員にとって、働きやすさや居心地の良さを左右するのが福利厚生です。今後ますます採用競争が激化する現代において、独自のユニークな福利厚生は重要な差別化ポイントとなってくるでしょう。

優秀な人材確保と従業員満足度を向上のために、ぜひ御社ならではの福利厚生を検討してみてくださいね。

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