エントランス
社員の皆さまが持つ柔らかい雰囲気をイメージし、優しくあたたかみのあるエントランス空間とした。
ウェイティングエリア
天井を高くして、躯体・配管を白く塗装することでパティオからの柔らかい光が反射する明るい空間へとリニューアル。壁のレンガは竣工時のものをそのまま活かし、ビルがもともと持っている魅力と新しい素材を掛け合わせている。コンクリートやレンガの荒い素材と自然素材のテラゾーカウンターやフローリングの木の柔らかい印象の素材のバランスが心地よいエリア。
シンク付きの大きなカウンターはテラゾー素材のオリジナル家具。レンガやフローリングの色と調和するように、テラゾーの素材である骨材も暖色系を中心にして、空間全体をまとめている。カウンターの裏側にはイベント時にも利用できる冷蔵庫やごみ箱などの収納スペースを配置し、カウンター周りをすっきり保てるように工夫。
大スタジオ:ocean
ワークスペースでもあり、部屋全体がスタジオでもあるocean。部屋に入ると、まず目に飛び込む大型マルチモニターでは企業のビジョンを投影している。モニター前は一段高くし、スポットライトを設置。ステージのような空間にしつらえた。
ソファ席や丸テーブル、ビッグテーブルなど、シーンに応じてワークする席を選ぶことができる。
大型マルチモニターの両サイドには壁いっぱいに造作棚を設置した。幾何学的なアイテムとグリーンをそろえ、先進的なオフィスイメージを表現したインテリアコーディネートをした。
ガラス張りのスタジオ:land
本格的な機材が入るガラス張りのスタジオ,land。社員の方が操作をし、全社へ向けた社長メッセージなどを収録配信している。
壁面緑化はこのフロア全体のアイキャッチになっている。スタジオ手前にはモールテックスの天板とリブ材で構成されたハイカウンターを設置した。中には撮影機材を収納している。
2階会議室エリア
グレージュをベースカラーにした大会議室。モニター廻りを木リブ材にして空間にアクセントをつけ、上質で柔らかな印象に仕上げた。窓周りには造作ベンチを設置し、大人数での会議が可能になっている。
小会議室
4つの小会議室は部屋ごとにピンク、グリーンなど個性のあるカラーコンセプトを作り、ポップなカラーに品のある柄を入れ遊びごころのあるデザインとした。WhOの壁紙COLORSをベースに障子の桟をかたどった「障子格子」のパターンでカスタマイズしたクロス。巾木も同色で塗装をし、まとまりのある壁面とした。窓がない部屋も色使いによって明るい空間となった。
小スタジオ:mountain/river
1~2名用小スタジオ
研修動画の配信などで利用可能な1~2名用の小規模スタジオの「mountain」と「river」。
リラックスできるグリーンカラーの部屋は壁面をヘリンボーン貼りにし、柄のあるタイルカーペットにすることで軽やかな動きをプラスしている。
一方、集中できるブルーカラーの部屋は壁面を定尺張り、直線的な模様のタイルカーペットにして落ち着きのある空間とした。長時間利用する研修講師の方が疲れにくい色味となるよう考慮した。画面越しに講師の雰囲気が優しく伝わるよう、背景として映り込む座席背面を木素材としている。
パティオから見るスタジオエリア「ocean」