成長の実感は6、7年目から
2013年に新卒で入社してから、今年で12年目を迎えました。現在は大阪支店長代理と、大阪支店のソリューションPM課と施工管理課の課長を兼任しています。
僕は大学院まで構造設計とリノベーションの研究をしていたので、卒業後もリノベーションに関する仕事に携わりたいと思っていました。当社に興味を持ったのは、当時はオフィス構築と住宅の両方を手がけている当社のような会社は少なかったので、さまざまな現場経験を積むことで、リノベーションに関する知識を得られると思ったからです。
入社後は、当時マンションギャラリーを手掛けていた課に所属し、ソリューションPMと施工管理の両方を担当していました。入社してから5年目くらいまでは、ただただ目の前の仕事に対応するのが大変な時期だったと、振り返ってみると感じます。技術が身についてきているのは分かりつつも、ようやく自分自身で培ってきた知識とスキルの定着を感じられるようになったのは、6、7年目だったと思います。
自分の持ち味を活かしたソリューションPM
入社2年目に人事部へ異動し、新卒採用を3年間担当してから、ふたたびオフィス構築の施工管理を担当するようになりました。当社の施工管理は、単に現場を納めるだけではなく、設計や計画立案の段階からコストや品質、スケジュール管理をおこなうコンストラクションマネジメントも担当します。そのため案件に携わる中で施工管理の知識だけでなく、徐々にプロジェクトマネジメントのスキルも身につくようになり、現在のソリューションPMの役割を担うようになりました。
ソリューションPMの経験を通して身についたのは、なにより調整力だと思います。僕らが担当するプロジェクトは、お客さまをはじめ、社内の設計と施工管理、そして現場を納める協力会社の方々が関わっており、ゴールは皆一緒なのですが、大事にしていることはそれぞれ異なります。ソリューションPMの役割は、全員の意向を汲み取り、うまくまとめ上げることです。僕の場合、施工管理をスペシャリティとして持つことができたので、施工に関しては自分なりの意見や持ち味を出しながら、全体を統合していくようなプロジェクトマネジメントを実践していて、それがうまくいった時に楽しさを感じます。
互いの意見を積み重ねられる雰囲気
2022年4月から新たにソリューションPMの課が設立されることになり、僕はそこで初めて課長に就任することになりました。プロジェクトマネジメントとコンストラクションマネジメントにおいて必要な経験は、2〜3年すると一通り積むことができるので、若手のメンバーには、そこから何をやりたいのか、どんなスキルを伸ばしていきたいのかを、他の先輩の姿を参考にしながら自分自身で考えてほしいですね。企画提案やデザインのディテール、インテリアへのこだわりなど、それぞれ関心のあるスキルを伸ばせるような育て方ができたらと思っています。
僕自身、1年目の時に当社に入って良かったなと感じたのは、何か意見を言った際に、どうして僕がそう思うのか、理由も含めてきちんと聞いてくれる先輩がたくさんいたことでした。最初から否定されるようなことはまずなくて、自然とこちらに興味を持って耳を傾けてくれる姿勢が魅力的に感じたんです。
当社には、会話を通して意見をちゃんと積み重ねることができるメンバーが多い気がしています。1年目だからといって意見を言えないことはないですし、僕が部長に意見を伝えることもあれば、新人から僕がいろいろと言われることもあります(笑)。この雰囲気はすごく良いと思います。
やりたいことの解像度は上がっていく
振り返ってみると、入社時から現在に至るまでやりたいことに大きな変化がないのですが、それは軸をぶらさずにこれまでやってこられたということだと思います。「リノベーションをやりたい」という気持ちで入社してから、施工管理というスペシャリティを持てたことで、リノベーションの提案の中にコスト管理を取り入れることができるようになりましたし、ソリューションPMでの営業の経験も、結果的にリノベーションの企画に活きていると思います。目標達成のハードルはどんどん上がっていきますが、その分やりたいことが明確になり、解像度が上がってきたのを感じています。
管理職になってからは、同じ目線でリノベーションについて話すことができるチームを育てることを意識するようになり、現在は徐々にリノベーションの知識を身につけたメンバーが揃いつつあります。これからさらに伸ばしていきたいと思っているのは、事業主やテナント側の視点に立った企画提案力ですね。まずは引き続きリノベーションの案件数を重ねることで地固めをしながら、ゆくゆくは事業収支も含めた企画立案のスキルを磨いていきたいと思っています。