既存タイルを活かした外観。柱を左官仕上げのアースカラーとすることで、
昭和レトロを感じるタイルやグレーの壁面がつくる水平ラインを効果的に引き立たせている。
既存タイルを活かした外観。柱を左官仕上げのアースカラーとすることで、
昭和レトロを感じるタイルやグレーの壁面がつくる水平ラインを効果的に引き立たせている。
味わいのあるオリジナルサインはそのまま残した。
エントランスのR壁は左官仕上げとし陰影のあるテクスチャを持たせ、加えて
時が経っても風化することのないアースカラーを内装のポイントカラーにすることで、やわらかく温かみのある印象を加えている。
昭和から使われ続け時を刻んできた建物ならではの魅力を残しながらも、新たな表情をつくり出している。
共用階段は、彫刻的な造形美を生かすように錆色を大胆に使い、「新旧の共存」を体現している。
セットアップオフィスのエントランス。壁を柔らかいトーンに、天井をスケルトンにすることで、
コンパクトな空間ながらも圧迫感を感じさせないようにした。
執務室。コミュニケーションを取りながら共同作業ができる
大テーブルをフロア中央に配置。窓際席は外部に向け開放的な配置とした。
窓際には開放感を感じながら集中して作業に取り組めるデスクを配置。
同じ空間の中で多様な働き方が可能となっている。
執務室の隣には1人用のフォンブースを設えた。
交差点に向けて開かれた窓からは、目まぐるしく移り変わる渋谷の街並みを望める。
会議室。交差点に向かって開かれた既存の全面開口により、広々とした空間に。
写真には写っていないが、建物全体と調和するアースカラーのポイント壁を取り入れ、建物全体と調和するデザインとした。
夜は窓からの明かりがグリッドのファサードを強調し、昼とは異なる印象を感じさせる。
着工前の様子。建物自体は築半世紀以上経っており、階段・エレベーターホールのR壁やテラゾーの床など、
この建物が建てられた時代を感じさせるディテールが特徴的であった。