エントランス
木格子デザインが目を引く受付カウンターの背面は、細くて短い2本の切子格子に1本の太い親格子を組み合わせた「呉服屋格子」をしつらえた壁面デザインにした。クライアント企業様のルーツを遡ると、呉服店を開業されていた歴史があったことから、サロンの表構えとして「呉服屋格子」を採用した。
室内庭園は、京都や西日本で採れた石や岩・砂利を使って山と海を表現した。
海に浮かぶ浮島に見立てた飛び石は通常丸型の石を使うことが多いが、あえて規律性が感じられる四角型の石を採用することで、海の流線的なデザインとのバランスを計算した、メリハリのある演出とした。
コリドー
エントランスから展示スペースへと続くコリドーの両側には、京都の竹林で育まれた約140本もの自然の青竹を天井いっぱいまで並べた。
左右に立ち並ぶ竹は高級感の漂う上質な空間を表現する為、京都の竹材店様と共に一本一本ミリ単位で計算をしながら配置にこだわった。
シアターコーナー
円形にくり抜いた横の壁面は、日本の伝統建築に用いられてきた丸窓を思わせるつくりとした。壁面後ろに設置されたモニターからは京都の歴史ある美しい風景が流れ、丸窓から景色を覗いているような非日常的な体験ができる仕様にした。
丸窓側壁面の床は、周囲よりも1段上げた小上がりにすることで特別感を持たせた。丸窓の左右に配された照明は、あえて45度角度をつけ表情を変えることで、空間にアクセントを添えた。
展示スペース
接客スペース廊下
接客スペースへとつづく廊下は、グレートーンで統一し和モダンを意識したデザインとした。
重厚感のある石畳のような床材と、伝統的な和紙素材の壁紙との組み合わせが、特別感のある上品な空間を演出している。