外観
本物件では、敷地面積を最大限有効にいかしたプランを基に、商店街の中の建物として街並みに馴染むようなデザインを実現させた。
隣接する南側の建物が3階建てとなっており、駅からのアプローチで見た時の建物の高さをなるべく揃え、商店街に溶け込むように計画。1階は駐車場とテナントフロア、2~3階は階段でアクセスするテナントフロアで構成されている。1階のテナントは飲食店を想定して道路から直接出入りできるようになっている。
ファサード正面の木目調のルーバーは色で明暗二色、奥行きで長いものと短いものをそれぞれ二種類織り交ぜて配置しており、またルーバー同士の間隔をランダムにとることで建物の顔としての豊かな表情を持たせた。
敷地南側がガス会社の整圧器室となっているため、将来的に新たな建物が建つ可能性が低いという特性があった。その利点をいかし、窓を出来る限り大きく、かつ多く設置する計画とした。建物全体の色調をダークグレー、1階の駐車場部分の柱と壁を白とすることで浮遊感が生まれ、建物に軽やかな印象を持たせた。
外部サイン
テナントサインをスクエア型の行燈のようなデザインとし、道行く人の目に留まりやすいかたちとした。夜になると明かりが灯り、商店街の賑わいの一つとなっている。また1階壁面のテナント看板も同様のスクエア型のデザインとすることで、建物全体の統一感を持たせた。
テナントフロア
南側、西側に開口を大きくとり、明るい室内となっている。