2022年8月、東京都港区の三田駅から徒歩3分の場所に当社がプロジェクトマネジメント(以下PM)と施工を担当した、株式会社アルゴリズムの新オフィスがオープンしました。コーポレートアイデンティティを体現した新オフィスに移転した結果、出社率は1.4倍に上がっています。出社を強制していないにも関わらずです。
オフィスのPMとは、30年以上オフィス構築をしてきた当社の知見を活かしたサービスです。オフィスにまつわる経営課題の整理や社内外関係各所との調整、コスト管理、施工監理などをおこない、お客さまと伴走して移転PJを成功させます。
株式会社アルゴリズムのプロジェクトチームのみなさまに、オフィス移転PMと移転を進めて感じたメリットや感想などをうかがいました。
株式会社アルゴリズム様 本社移転の事例はこちらからご覧いただけます。 株式会社アルゴリズム様 本社移転プロジェクト施工事例
勝俣氏(以下、敬称略): 私たちは知的探究心を持って、新しい「仕組み」を創造しています。現在は、医療機関向けにデジタルマーケティングやオンライン診療のシステム作りなどをおこなっています。世の中には探究できる課題がたくさんあると思っており、医療はその中のテーマの1つです。今後は医療以外のテーマにも取り組んでいきたいと考えています。私たちが一番大事にしているのは「探究心」です。その探究心を体現したオフィスを作ることが、今回のテーマでした。
オフィス移転というのは、会社の成長を実感できる数少ない機会です。社員のみんなも実感できたと思います。約2年前に組織があまりうまくいかず、退職者の多い苦しい時期がありました。そうした苦しい時期を乗り越えて成長し、ようやく移転できたオフィスなので想いは強いです。
勝俣: 社員に移転プロジェクトへ参加してもらったことです。社員のみんなで一緒に考えたオフィスは愛着がわきます。全社横断プロジェクトとして、部署関係なく参加したい社員に参加してもらいました。オフィス移転を組織作りの一環として進めた側面もあります。最終決定は私がしましたが、基本的にはプロジェクトメンバーにお任せしました。
もう1つが、ただ綺麗なオフィスを作るというより、自分たちの会社らしさを表現したことです。オフィスに来てくれた方から「これ、どういう意味ですか?」と聞かれるようなオフィスを作りたいと考えました。
社員からは、新しい会議室になって会議の質が上がったといった声が聞こえてきます。以前に比べ、働きやすくなっていると思います。
今回、2度目のオフィス移転となりますが、PMに入ってもらったのは初めてです。自分たちだけではいまのオフィスは実現できていないと思うので、GOOD PLACEに依頼して良かったです。
続いて、株式会社アルゴリズムでオフィス移転のプロジェクトリーダーを務めた酒井氏、プロジェクトメンバーの小林氏、舘田氏、松浦氏(以下、敬称略)に加え、GOOD PLACEのPM中崎がオフィスについて語り合いました。
左から、株式会社アルゴリズム オフィス移転プロジェクトメンバー 小林氏、舘田氏、プロジェクトリーダー 酒井氏、株式会社GOOD PLACE PM 中崎
酒井: オフィスの場所を変えるだけではなく、より会社に愛着がわくような文化醸成も意識して進めました。出社したくなるような楽しい場所にしたくて、社内アンケートを何度も取り、重要なポイントは社員の多数決で決めました。社内チャットにオフィス移転専門のチャンネルを立ち上げて、移転するまでの過程をオープンにし、社員みんなを巻き込んで進めましたね。
なぜそうしたのかというと、1人ひとりに参加してもらい、自分にとっての良いオフィスにしてもらいたかったからです。
小林: 私は創業初期から会社にいますが、いまのオフィスは当時と比べて天と地の差があります。創業時は別の会社のオフィスを間借りしていました。そこから五反田のオフィスに移り、現在に至ります。いまのオフィスは働きやすいし、会社のコーポレートアイデンティティも反映されています。
酒井: たくさんありますが、一番の理由は「柔軟性」です。打ち合わせ中に、パースをリアルタイムで変更してくれたことを覚えています。当社のコーポレートカラーが紺色なので、「柱の色を紺にしたらどうなるんだろうね」と話していました。そうしたら、その場ですぐに変更してモニターに写してくれました。コミュニケーションも密に取ってくれる信頼感がありましたね。オフィスを移転した後も困りごとがあればすぐに対応してくれるとおっしゃっていただけたので、長いお付き合いができそうに感じました。最後まで寄り添っていただけそうでしたし、実際にその通りでした。
GOOD PLACE中崎: ありがとうございます。初回ヒアリングの際に、「自分たちらしいオフィスを作りたい」とうかがいました。コミュニケーションを取る機会を多くいただき、施工事例をお持ちしたりしてイメージを膨らませました。
移転して終わり、ではなく長いお付き合いをしたいです。今後もどのようにこのオフィスが使われていくのかを変化を見たいと思っています。アルゴリズムのみなさんには、移転してからの雰囲気も教えていただけています。今後も家具納品などで、オフィスにうかがう機会もあると思うので楽しみです。
酒井: 前のオフィスは雑多な感じというか、少し散らかっていたりしました。でも、移転してからは、社員みんなが綺麗に整理整頓していますね。オフィスは共有のものという意識が強くなっているように感じます。絵や植物も好きに置いていいので、いまも社員みんなでオフィスを作っている途中です。自分自身、出社率が上がっています。
舘田: 確かに前のオフィスと比べて、社員みんなの意識が変わりました。何も言わなくても、それぞれが綺麗にしようと心がけてくれています。以前は飲みかけのペットボトルが置いてあったりしましたが、いまはありません。
小林: 休憩もできるフリースペースが広くなったので、気分転換したりご飯を食べたりできるようになりました。自由に仕事をして良いスペースでは、普段話さない別部署の人と雑談する機会も増えています。いまはフリースペースに来れば気分転換になるのでうれしいですね。
社内にあるフリースペース
酒井:機能面でも快適になり、働きやすくなりました。受付のロゴ横にプロジェクションマッピングでコーポレートアイコンであるペンギンを写しているのですが、社員の1人が「普段の生活でペンギンを見ると会社を思い出すんです」と、言っていました。ペンギンの商品が売っていると、写真を撮って社内チャットに共有してくれる社員もいます。ペンギンに愛着を持ってくれて、それが会社のことを考えるフックになっています。コーポレートアイデンティティを意識して進めた移転プロジェクトなので、こうした取り組みがうまくいっているのかなと思います。
エントランスにプロジェクションマッピングで投影されるペンギン
GOOD PLACE中﨑: オフィス移転と同時期に、ブランディングも並行して進められていました。社内合意や意見の集約を短期間でまとめられていたので、みんなで同じ方向を向いているすごい会社だなと感じました。
舘田: 90点です。これからも変化していくと思うので、社員がさらに働きやすくなっていくだろうという意味合いも含めて、10点余白を残しています。
小林: 同じになってしまいますが、私も90点ですね。余白があるので、社員のみんながメッセージを書き込めるようなボードを設置しようと考えています。
酒井: 私は95点です。イメージ以上のオフィスができました。残りの5点の部分は、やろうとしていてまだできていない部分です。これから100点に近づけていきます。
酒井: 良かったことしかないです。自分たちが思い描くオフィスを、本当にそのまま具現化していただけました。PMをお願いしていなければ、ここまでスムーズには進んでいなかったと思います。
パースがきれいだったので、実物は80%くらいの仕上がりくらいを予想していたのですが、完成して実物を見たら120%の仕上がりでした。
中崎さんには、スケジュールやコストなどの複雑で膨大な調整をすぐにしていただき、関係各所を繋ぐハブになっていただけました。途中に大幅な変更もあったにも関わらず、約半年という短期間で竣工することができました。自分たちだけでやっていたら3年はかかっていたと思います。
GOOD PLACE中崎: ゴールデンウィークとお盆期間も挟んでの6か月なので、スケジュール的にはタイトでした。スケジュールがタイトだと検討期間が短くなるなどお客さま側の負担が大きいのです。アルゴリズムさんの場合は、意思決定が迅速で連絡も密におこなえたのでスムーズに進みました。できる限り、お客さまのご都合に合わせたスケジュールで対応させていただいています。
酒井: オフィスの移転は、コスト面の調整や社員みんなに合意を取って進めるプロジェクトでした。大変なこともありましたが、楽しいことのほうが多かったです。人によって考え方が違うので、その意見を汲み取ったうえで、みんなにとって納得できるところを探りました。こうした調整は、オフィス移転プロジェクトに限らず、どのような業務にも発生することです。会社全体のイベントのようにみんなで役割分担して協力しながら進められたのは、一体感があって楽しかったですね。
GOOD PLACE中崎: 会社全体で進めていただけて、熱量の高さを感じました。こちらも影響を受けて、熱量高く取り組めたと思います。
酒井: 本当に今回のオフィス移転は非常に満足度が高いです。
オフィスへ伺うと、みなさま挨拶をしてくださるあたたかい雰囲気のアルゴリズム様。短期間で走り抜けたプロジェクトですが、楽しそうに振り返るプロジェクトチームのみなさまの笑顔が印象的でした。
全社員へ向けて随時情報共有をしたり、時には社員投票を行ったりと社員みなさまで作りあげたというオフィス。これから自らのカラーを加えて進化させていく、そんな余白を残した空間で、従業員のみなさまが生き生きと働く様子が思い浮かびました。
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