いわき市大工町プロジェクト
このプロジェクトは昼間の人通りが少なくなったいわき市大工町を、現代の「ものづくり」で再生することを目的にスタートした。
公園や道路などの公共資産、空き店舗、駐車場などの民間不動産など、街の資源を活用し、人の賑わいやコミュニケーションの創造を目指している。
「子育て」と「働く」をつなげる
プロジェクトの最初の施設として、「託児サービス付きカフェ‘ichi’」は、子育てと働くことが共存できる場を目指して設計した。
託児所を併設したことで、施設スタッフはほぼ全員が子どもをあずけて勤務している。
「ものづくり」が交流をうみだす
託児サービスだけを利用する方もいる一方、見守り託児を利用しグループで食事をされる方も多くいる。
併設されているものづくり工房では、縫製、手芸、革製品製作、フラワーアレンジメントなど、さまざまな「ものづくり」ワークショップが開催されており、
託児所、カフェ、ものづくり工房により‘ichi’には、学生からお年寄りまで幅広い年代の交流が生まれている。
施設から地域にひろがる「ものづくり」
‘ichi’の周辺では、向かいの公園や道路を、官民連携事業で歩行者のための空間にリノベーションし、まちの核として再生する試みがされている。
この公園で定期開催されている体験型手作りイベント「だいくまちパークフェス」には多くの作家さんたちが集まっており、
その中には‘ichi’のワークショップで講師をつとめる方もいるなど、交流がひろがりを見せている。